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2022.04.11
注文住宅で地下室を作ることはできる?
住宅の外観や間取りを自由に設計できるのが注文住宅の大きな魅力! そのため、「注文住宅でなければ実現が難しい設備や間取りを取り入れたい」と思う方もいるはず。そこで、間取り案の一つとして検討したいのが「地下室」の設置です。地下にスペースを設けることで、間取りの自由度もより広がります。今回は、注文住宅で地下室を作る際のポイントや注意点などについて解説します。
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地下室の種類
地下室と一口にいっても、空間の作り方や土地の形状によっていくつかの種類に分けられます。まずは、地下室のタイプとその特徴についてチェックしてみましょう。
▼全地下タイプ
全地下タイプとは、文字通り部屋全体が地下に埋まっているタイプ。全地下タイプは、他の地下室に比べて高い防音性・断熱性を備えているため、楽器の演奏部屋やシアタールームなどにも活用可能です。一方で、外からの光や風を取り込むことができず湿気に弱いほか、施工費用も高くなる傾向にあります。
▼半地下タイプ
半地下タイプとは、地下室の半分程度が地上に出ているタイプです。外からの光や風を取り込むことができ、湿気やカビ対策もしやすくなります。ただし、半分が地上に出ていることから、全地下タイプと比べると防音・断熱性能は低くなる点に注意が必要です。
▼ドライエリアタイプ
ドライエリアタイプとは、部屋周辺に「空堀」と呼ばれるスペースを設けた地下室です。全地下タイプと違い窓が設置できるため風光を取り込みやすくなりますが、半地下タイプと同様に防音・断熱性能はそこまで高くありません。
▼傾斜地利用タイプ
傾斜地利用タイプとは、土地の勾配を利用して作る地下室です。斜めになっている土地の形を利用するため、コストを抑えながら地下室を設けられます。また、地形によってはドライエリアが不要なケースもあり、居室として利用しやすいのがポイントです。
▼ひな壇・宅地タイプ
ひな壇・宅地タイプは、階段状に掘り込まれた土地を利用するタイプです。元々土地が地下に掘り下げられているため地下室が作りやすく、日当たり・風通しも良好である点が魅力といえるでしょう。ただし、この形状の土地を見つけにくいというのがデメリットです。
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地下室を作る際は用途をチェック
秘密基地のような地下室に憧れを抱く方もいるかと思いますが、用途が決まらないまま作ってもスペースが無駄になってしまうことも……。では、地下室にはどのような活用方法があるのでしょうか。その一例をご紹介します。
▼シアタールーム
地下室の防音性や密閉性は「シアタールーム」にピッタリの環境! 大きな音も出せるので、より映画の迫力や没入感を楽しむことができます。
▼音楽・動画撮影スタジオ
シアタールームと同様に、楽器の演奏やスピーカーから大きな音を発する音楽スタジオにも地下室は最適! また、ライブ配信の動画撮影にも活用できます。防音性が高く、近隣に配慮が必要な深夜の時間帯でも利用できるのがメリットです。
▼ワインセラー
地下室は日の光が差し込まず温度を一定に保ちやすいため、「ワインセラー」として利用するのもオススメ。生活空間を圧迫することなく、より多くのワインを良好な環境で保存・熟成できます。
▼創作スペースや仕事部屋として
地下室は外部からの視線も気になりにくいのが特徴です。そのため、創作スペースや仕事部屋として活用するのも一つの手。Wi-Fiなど通信環境を整えれば、集中したいリモートワークにも活用できるでしょう。
▼日用品や食料品の保管庫
単純に住宅内のスペースが増えるので、日用品や食料品の保管場所としても地下室は活躍してくれます。また、地下室の構造が高性能であれば、シェルターのように災害時の避難場所にもなります。
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地下室作りの注意点
さまざまな用途に活用できる地下室ですが、いくつかの注意点も把握しておかなければいけません。
▼土地の選び方
地下室を作る際には地下工事が必要のため、地盤の強度が重要です。強度が低い場合は地下室を作れないため、土地を購入する際にチェックしておきましょう。
▼避難経路の確保
地震・火事・浸水などが起これば、地下室から逃げ出せなくなる恐れがあります。そのため、通常の出入り口のほかに避難経路の確保を考えましょう。
▼除湿・換気の意識
地下室は外からの光を取り入れることが難しく、こまめな除湿や換気が必要です。湿気やカビ対策として、換気設備の導入や通風口の設置は必須と言えるでしょう。
▼地下室を作る費用や期間
地下室を作る場合、「土を掘る作業」「設備の設置」などで余分にコストや施工期間がかかる点に注意しましょう。地下室を希望する場合は、住宅メーカーや施工業者の方に事前に用途などを伝え、必要な費用や期間について相談しておくと安心です。
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自分だけの地下室を実現させよう!
地下室は趣味の空間からワークスペース、避難場所などさまざまな用途があり、その活用方法は多岐にわたります。せっかく注文住宅を建てるのであれば、理想の地下室を取り入れた住宅を検討してみてはいかがでしょうか!