columnコラム

WPC工法とは?災害に強い住宅を考えるなら要チェック!

私たちの暮らす日本は自然災害による被害が多く、災害大国とも呼ばれています。そういった場所で安心して暮らしを送るために、多くの時間を過ごす住宅は少しでも災害に強くしておきたいもの。そこで知っておきたいのがWPC工法による家作りです。ここでは、WPC工法の基礎知識やメリット・デメリットなどについて解説します。

 

  • WPC工法とは

WPC工法とは、「Wall Precast Concrete」を略した言葉で、あらかじめ工場で作られた鉄筋コンクリートパネルを組み立てて住宅を作る工法です。WPC工法の住宅は衝撃を面で受け止めるため、柱や梁で支えられる従来の住宅よりも強固な構造となっているのが大きな特徴。パネルは工場で作られるため、季節や天候に左右される現場打ちのコンクリートよりも高い品質を保ちやすくなっています。また、鉄筋コンクリート造りになるため、住宅性能自体も高くなるのもWPC工法のポイントといえるでしょう。

 

  • WPC工法のメリットとデメリット

 

▼WPC工法のメリット

 

・災害に強い

WPC工法で作られる住宅のメリットとしてまず挙げられるのが災害に対する強さです。強固な鉄筋コンクリートパネルを使用し作られる住宅は、耐震や耐衝撃だけでなく耐火性にも優れています。そのため、一時災害はもちろん二次災害にも備えることが可能です。

 

・機能性の高い住宅を実現できる

鉄筋コンクリートパネルを組み合わせることで、高気密・高断熱の住宅も実現可能です。また、コンクリートパネルは非常に重く遮音性に優れているのもポイント。住宅の性能が高くなれば、快適な暮らしが送れるだけでなく、生活にかかる電気代などの節約にもつながります。

 

・屋上スペースを活用しやすい

WPC工法では、パネルを組み合わせるため屋根部分がフラットになりますが、住宅自体の強度が高くなることで屋上をさまざまな用途で活用しやすくなっています。今までの住宅では難しかった屋上庭園も実現可能です。ただし、屋上庭園は制約があり、別途で構造計算が必要となることもある点に注意しましょう。

 

▼WPC工法のデメリット

 

・初期費用が高め

比較的安価な木造住宅と比べると、WPC工法の住宅は規格住宅でも値段は高くなります。間取りなどによって変わるものの、20~30%ほど割高になるとされています。

 

・リフォームが大掛かりになりがち

増築や改築を行う場合、強固な鉄筋コンクリートパネルを取り外さなければいけません。そのため、クレーンなどの重機が必要となり大掛かりかつ費用が高くなることが考えられます。

 

・デザインは箱型が一般的

WPC工法では、床、屋根、壁をすべて鉄筋コンクリートパネルで形成するため、住宅のデザインは箱型になります。デザインの自由度が下がることになり、住宅の見た目にこだわりたいという方にとっては大きなデメリットといえるかもしれません。

 

  • 災害に強い住宅にするならWPC工法の検討を

自然災害が多い日本では、いざというときでも安心できるように備えを整えることが大切です。WPC工法は、地震、火事、台風などあらゆる災害に耐性を持ち、高い性能の住宅を実現できます。注文住宅の購入を検討しているのであれば、WPC工法での家造りを候補に入れてみてはいかがでしょうか!

一覧に戻る